簡単!ジプニー(Jeepney)の乗り方を教えます
はじめに
フィリピンに行った際には、必ずと言っていいほど街中で見かける古いジープ型の乗り物があります。それがジプニーです。ジプニーは、乗り合いタクシーで、一般のタクシーと比べて、運賃が非常に安いため、庶民の乗り物として浸透しています。我々日本人にとっては、興味はあるものの、なんだか混んでいたり、どういう仕組みで乗るのかが分からなかったりしているため、ジプニーを利用するにはハードルがあるように思います。そのためこの記事では、誰でも簡単にできるジプニーの乗り方等について解説したいと思います。
ジプニーとは
そもそもジプニーとはなんでしょうか。下の写真をご覧ください。
ジープニー(jeepney)またはジプニーとは、フィリピンの全土でみられる乗合タクシーである。現地では単に「ジープ」と呼ばれる。マルチ・キャブと呼ばれることもあり、少し大きめのトヨタ・ダイナ級のシャシーから派生したハイウェイ・ジープニーという区分もある。車体形状は様々あり、キャブ・オーバー・ザ・エンジンのものも大小存在し、エンジン・アクセスのためのキャブ前傾機構も残されているものがある。
ウィキペディア
なかなか味のある車両ですよね。なぜこんなに古い車なのかというと、第二次世界大戦後にアメリカ軍の払い下げのジープを改造してジプニーとして制作したのが始まりのようです。ただ、所有者によってデコレーションが異なります。まるで日本のデコトラみたいに派手なジプニーも多くあります。尚、乗り合いタクシーと言われると、どこにでも向かってくれるように思いますが、実はそうではありません。各ジプニーは路線が決まっているため、自分が向かいたい方面のジプニーに乗る必要があります。
ではジプニー社内はどうなっているのかと言いますと、こんな感じです。
横乗りの車内になっています。結構人が乗れるんですね。また、さらにジプニー社内からの動画を録画しましたので良ければご覧になってみてください。
なかなか迫力ありますよね。せっかくフィリピンに来たのだから、これに乗らないのはもったいないです。とても手軽だし、貴重な経験が出来ますよ。
ジプニーの乗り方
では本題ですが、どのようにジプニーに乗るのかをお伝えします。
ジプニーステーションから乗る場合
ジプニーステーションに行く
まずは目的地方面のジプニーステーションに行きます。どこから乗ることが出来るのかは、グーグルで事前に検索しておくとよいでしょう。車体の横に目的地名が書かれていますので確認してください。
運賃を渡す
乗り込む前に、集金係の人がいることがほとんどだと思いますが、その場合はその方に初乗り運賃を支払います。※初乗り運賃は、地域によって異なるのかもしれませんが、2023年2月現在バギオの場合は12ペソでした。
ジプニーを止める
発信した後、目的地に近づいてきた際には、「パーラ」と言って止めます。または天井をコンコンと強めにノックすると良いでしょう。
他の乗客からお金を渡されたら?
これがジプニーの面白いシステムで、他の乗客が隣の乗客に運賃を渡して、最終的には運転手に手渡しします。他の人が少しお金くすねたりしないのか、運転手がきちんと数えられるのかとか、疑問に思ったりしますが、どうやら心配無用なほどうまくいっているみたいです。
それで、もし他の乗客から運賃を渡されたら、隣の人もしくは直接運転手に渡してください。お釣りがある場合は、運転手からリターンされますので、お金を渡された人に返しましょう。
道端から乗る場合
路上で待つ、ジプニーを止める
自分の向かいたい目的地のジプニーが来るまで待ちます。もし到着したら、手を挙げてジプニーを止めます。車体の横に目的地名が書かれていますので確認してください。ここで気を付けたいことは、満員の場合は止まらないということです。もしジプニーが素通りした場合は満員だと思って間違いないでしょう。
バギオにいた際、ジプニーが混んでいて乗れないことが結構ざらにありました。特に日曜日の昼間は一時間待っていても乗れないこともありましたが、私は裏技として、反対行きのジプニーに乗り込んで始発から再度折り返す方法をとっていました。もちろん運賃は2倍になりますが、それでも往復合計で24ペソだったのでタクシーよりも得です。お時間あれば是非お試しあれ。
運賃を渡す
隣の人に初乗り運賃を支払います。隣の人がいない場合もしくは運転手が近い場合は直接渡しても構いません。※初乗り運賃は、地域によって異なるのかもしれませんが、2023年2月現在バギオの場合は12ペソでした。
ジプニーを止める
これは先述したやり方と一緒です。発信した後、目的地に近づいてきた際には、「パーラ」と言って止めます。または天井をコンコンと強めにノックすると良いでしょう。
他の乗客からお金を渡されたら?
先述の通りです。
ジプニーの良いところ
ジプニーの良いところは何といっても、その価格です。私がいたバギオでは初乗りが12ペソで、市内ほとんどの場所までその価格で行けました。タクシーの10分の1の価格ですのでとても安価です。
そして、路線上であればどこでも止められます。バス停がないのです。裏を返せば、止めるときには運転手に伝える必要があります。
ジプニーの不便なところ
とても混んでいるため乗り込めないことも多々あります。ローカルの人にとってはタクシー代も結構いい値段です。たくさんの人が乗りこみますが日本のように数分間隔で公共交通が走っているわけではありません。従って、時間に余裕を持たせてジプニーを待つ必要があります。
また、エアコンは当然ありませんし、シートは固く、年季の入った車のため、乗り心地は快適ではありません。しかし個人的には、不便であることも含めてフィリピンの旅を彩る思い出だと思っています。
まとめ
ジプニーは仕組みがわかればとても単純で便利な乗り物です。またジプニーは世界でフィリピンだけのユニークな乗り物です。思い出づくりにも、節約にもぜひともご活用してみてください。