バギオニュース 民有地の駐車場利用の促進

 ヘラルドエクスプレス紙によると、バギオ市は、自動車の駐車スペースを提供するために、市内にある民有地に対して、駐車施設の建設を奨励することを決議しました。

 地元の立法者たちは、市内の様々な地域において、個人が所有する空き地があり、そうした土地は駐車施設を建設するのに最適であり、所有者がそのような目的のために利用することができる駐車場として役立つことを述べています。

 また市は、バーナムパーク、ボタニカルガーデン、ライトパーク、マインズビューパークなどの主要な観光地に限らず、これらの地域には駐車場が限られているため、特に週末にはこれらの場所を訪れたいドライバーが押し寄せるため、常に交通渋滞が発生しています。そのため、これらの場所に駐車施設を建設して、住民と観光客の双方の利便性のために交通量を緩和する必要があると規定しています。

 市の主要な方針の一つは、中心業務地区内の一部の公共および私有地に多階建ての駐車施設を建設し、市内外の様々な道路を走行して目的地に向かう自動車に追加の駐車スペースを提供することです。

 私が昨年バギオを訪問した時には、バギオの土地利用の新陳代謝はあまり活発とは言えず、老朽化した建物や空き店舗、空地などが多数ありました。結構、シャッターが閉まっている建物も多いんですよね。また市内外からの観光客はとても多く、記事のとおり、交通渋滞がとても深刻でした。例えば私が通っていた学校の近くであるマルコスハイウェイは、休日には道がとても混んでいて、センターに行くのにタクシーやジプニーで一時間くらいかかることもざらでした。

 私は、バスや電車などの公共交通の整備が不十分であることが一因と思っていたのですが、駐車場不足によって、さまよう車が多いことによっても引き起こされていたようですので、この決議によって、遊休地の土地利用促進と渋滞緩和に繋がればよいですね。ただし、民間としては需要があってビジネスチャンスがあれば、遊休地を駐車場に切り替えるはずですが、それが現状中々進んでいないのは、ビジネスとして旨味がないからだと個人的に思います。従って、当局からの補助金等のインセンティブ次第で、これらの社会問題が解決できるかがかかっているのではないかと思います。

 バギオは観光資源となる自然が豊富なエリアです。それらを活かしたまちづくりをしていくためにも、交通渋滞や空き店舗などの美観を損ねるネガティブファクターを取り除くことが必要と思います。

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